京都市山科区にて施工不良による雨漏り後編

こんにちは。

瀧田屋瓦工務店です。

来週はいよいよ雪マークが付き始めましたね。。。

寒いのが苦手なぼくの嫌な時期到来です。。。

さて、本題ですが

前回の施工不良による雨漏り前編の続きを書きます。

前編は主に棟の施工不良を書きましたが棟の施工不良はよくある事ですので驚愕とは言えませんが

後編は施工不良の域を超えてます。。。

人災です。

先ずはこちらから

雨漏り具合を確認のために瓦をめくると 引っ掛け桟葺きなのに釘が打っていません。

耐震・耐風のガイドライン前の20年程前の施工ではまだ、瓦にステンレス釘を全数打ちではなく2枚に1本打ちや3枚に1本打ちが主流でしたね。

僕は修行していた瓦屋さんの社長が全国瓦工事業連盟の理事長だった事もありかなり早い段階で全数打ちに切り替えたのも記憶に残っています。

しかし、今回の瓦屋根。。。

まさかと思い下の瓦もめくると釘が打っていません。

何枚めくっても釘が打っている瓦がありません。

ただ、並べているだけの施工。

某寒い地域ではかなり前から引っ掛け桟工法を取り入れていたそうですが特徴としては、釘を打たずにただ桟木に引っ掛けるだけの施工。

今までも沢山見てきました。

ここまでは最近の工法ではないので仕方ないと言えば仕方ないですが、ここからが肝心です。

大きく欠けた瓦。

これは、屋根の寸法に対して瓦の割り付け(寸法)が合わない場合瓦の幅を縮めて施工するのですが

その際にこの大きく欠けた部分も少し縮めなければ手前隣の瓦に干渉して収まらないのでサンダーや瓦用の金づちで欠くのですが

写真を見ると金づちで欠いているのが解りますが瓦に対して金づちの当て方が合ってなく、力任せに叩き割ってしまってます。

この場合手前隣の瓦との重なりが無く当然瓦に弾いた雨水や吹き降りの雨では雨漏りになります。

見た目では解らないですよね。

見える所が綺麗なのは当たり前で見えない所が最重要なのですがお客様が工事をご依頼される決めてはなにより金額や担当者の良い人そう。ですよね。

良い人そうと施工は比例していなくて

安くて良い仕事もありえなくて。

かと言って高ければ良い仕事なのかと言えばそうでもなく。

使う材料の値段もピンきりで職人が費やす手間もピンきりで相場なんてものもなく。

業者選び本当に難しいと思います。

今、雨漏りや台風被害でお悩みの方や屋根修理や葺き替え工事をお考えの方に参考にしていただけたらと思い書き続けてるブログ。

このブログも僕達本職に伝えるのではなく解らない方々へ少しでも伝わりやすく、どうゆう文言にすれば理解していただけるのか考えながら書いてますので

たったこれだけのブログに毎回1時間以上かかってしまってます。。。

お客様に直接お伝えする場合はお写真や施工書、施工事例に現物サンプル等をお見せしながら直接口頭でお伝えするので理解していただけたか。納得していただけたかが解りやすいのですが文言だと本当に難しいですね。

話が逸れましたが続きです。

先ほどお伝えした瓦の幅を縮めると横端の瓦も縮めないと隣の瓦に干渉して収まらないと言うのがこうゆう事です。

縮めてあるので隣の瓦と干渉していないですね。

ただ、ボールペンの先を見るとこちらにも欠き損じてヒビが入ってます。

縮めた瓦のほとんどが欠き損じてました。

このままだとヒビは広がり割れてしまいます。

割れると必然的に雨漏りしますよね。

同じ箇所の割れが目視だけで30枚程見受けられました。

瓦運搬時にヒビが入っていたのか。

施工時になにかに当たって生じたのか。

更に雪止め瓦にもヒビが。

雪止め瓦には釘が打ってありましたが釘の打ち込み過ぎで金づちが瓦に当たって生じるヒビです。

ヒビの入った瓦を金づちで叩くとペンペンと鈍い音が鳴りますので施工時に心配なら使わないもしくはしっかり目視と音で確かめる事を怠るとこのような結果となりますが気付きすらしないのはいけませんね。

更に軒瓦もかなりズレてますね。

今はステンレスビス留めが主流ですが一昔前はこの

トンボと呼ばれる銅線括りが主流でした。

トンボすらない施工もございました。

今でもステンレスビスではなくトンボを使われる瓦屋さんもおられますがどちらにしてもズレないようにしっかり施工するのが前提ですね。

この写真の場合銅線もユルユルで銅線を留めている位置も不適切で生じた瓦のズレ。

この場合屋根修理でしたらズレた瓦を正常置に戻しステンレスビス留め等も可能ですよ。

まだまだ、施工不良だらけの屋根ですのでこれだけ全体的に悪いと葺き替えが最善だと思いますが瓦自体はまだまだ使える年数ですがあまりにも人の手による破損が多いので部分修理にするのもモヤモヤ感がありつつなによりかわいそうと言う思いしかありません。

悪い瓦を交換、棟の積み替え、軒先瓦とケラバのビス留めで一旦は雨漏り解消と瓦の飛散防止にはなりますが。

長々となりましたが今日はここまでとします。

うちの屋根大丈夫かな?

屋根に違和感があるような。。。

どんな些細な事でも大丈夫です。

屋根がご心配の方はお気軽に瀧田屋にご相談ください。

屋根点検や屋根や雨樋のお掃除も賜っております。

京都市や大津市で雨漏りや台風被害でお悩みの方。

屋根修理や葺き替え工事をお考えの方はご相談ください。

京都府や滋賀県以外の大阪や兵庫での施工もいたしておりますので地域問わずお問い合わせください。

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