こんばんは。
瀧田屋瓦工務店です。
先週は車とフェリーで熊本県に出張工事に行ってました。
そちらはまた、ゆっくりと載せようと思っています。
さて、本日の内容は京都市東山区で棟の積み直しをさせていただきました内容です。
瓦自体はまだまだ使える20年目の淡路瓦です。
少し凍て割れが気になりますが。。。
一見まだ、しっかりした棟に見えますが一番上の半丸の瓦、素丸ががさがさなのと 棟内部に雨水が入ってしまっています。
データの容量上 載せられる写真に限りがあるのでしっかりと載せられませんが。
鬼瓦を括っている銅線もかなり腐食していて切れる寸前。
写真のデータ容量上載せられませんが棟全体的に雨水が入って土が濡れていました。
外からパッと見ただけですと雨水が入っているなんてわかりませんよね。
こちらの棟、まだ室内に雨漏りまではしていませんでしたが雨水が入ってしまって土と瓦の粘着力がなくなり 棟の強度が低下し、熨斗瓦が崩れている状態でした。
台風などの強風で飛散してしまったり室内に雨漏りしてからでは二次被害や大掛かりな工事になってしまいかねませんのでこのタイミングで棟の積み直しをさせていただいて一安心です。
瓦はまだまだ使えるので棟を解体し、土のみを処分。
瓦はまた再利用。
ズレたり雨漏りしないように強度を増した施工を施しました。
鬼瓦の立ち位置もおかしかったので変えたかったのですが施工された瓦屋さん下敷きの巴を横着して短く切ってしまっているうえに逆勾配で納めていたので雨水が相当入り込み中の土は砂みたいになり、鬼瓦の位置も変えられないので巴と鬼瓦を加工し雨水が入らないようにしましたが鬼瓦の寸法も小さく、雨漏りしない棟の積み方をするとなにかとしわ寄せがありますが費用を抑え、雨漏りを防ぐ事が最重要課題ですので。
たくさんお金をかけて新しくするだけでなく、
使える物を使用し、費用を抑える事も大切な事です。
瓦屋のぼくとしては 自分が施工するのだから巴も鬼瓦も熨斗も素丸も全部新しい物を使用して、ビシッとしたいのが理想ですが
お客様からすると長持ちするハズの瓦でまだまだ綺麗なのにたった20年足らずで屋根工事しないといけないなんて思いもされておられなかったハズです。
施工不良です。 棟の下敷きの瓦も短く切りすぎて土のかかりがほとんどなかった物もありましたし
瀧田屋のブログでよく言っている 熨斗の勾配がない。
土が出すぎている。 こちらもその状態でした。
これは、土だから水を吸って雨漏りするだけでなく
現在よく使われている撥水性のあるシルガードやなんばんを使用してもいずれ砂のように崩れます。
シルガードやし大丈夫なんて事は絶対にありません。
どんな材料を使用しても適正な施工が必須となります。
完成。
元々の施工では鬼瓦と素丸に段差がありますが新しく積み直した方では鬼瓦と素丸がほぼ面になっていますね。
元々の施工では熨斗の勾配がほぼなかった仕上げに対して新しく積み直した方では熨斗三段共に勾配がついている証です。
勾配がついていると仕上がりが高くなるのは当然ですので。
瓦って凄く奥が深くてそれぞれの感性があって面白いです。
見えない箇所にも細かく拘りがあったり雑だったり。
鬼瓦の立ち位置だけでも屋根全体の見え方も変わります。
瀧田屋ではお客様のご予算やお住まいの将来設計に合わせた屋根工事を心がけております。
軽微な屋根修理から葺き替え工事まで。
また、屋根や雨樋のお掃除も行っております。
屋根調査では 航空許可を得ている本格的なドローンパイロットも三名おりますのでご安心してドローン屋根調査も御依頼ください。
※場所によっては飛行禁止区域もありますので事前にご住所をお伺いし、飛行可能地域でしたらこちらで飛行申請をさせていただいております。
もちろん、従来どおり直接屋根にあがっての屋根調査も行っております。
京都市や大津市で屋根修理や葺き替え工事をお考えの方はお気軽にお問い合わせください。
屋根の事は屋根の専門店 瓦屋の瀧田屋瓦工務店にお任せください。
これから梅雨や台風シーズンで雨漏りや屋根の飛散被害が起こる前に屋根点検で屋根の状態を把握し、早めの処置をされる事をオススメいたします。
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