これが伝統技術 瓦屋の伝統技術です。

おはようございます。

瀧田屋瓦工務店です。

 

現場調査が 滋賀県守山市洲本町 大津市本堅田 大津市比良 京都市山科区と続き出たり入ったりの変則的な動きの中の合間にようやく道具や副資材の整理が進みました。 

さて、今日は瓦屋さんの伝統技術に合端(あいば)と言う作業があります。

年々この合端をする職人さんも減り

正確には合端が出来る職人さんが減りました。

この合端とはなにか。

そこで、今日は町家さんで使用する瓦の合端の中でも一番奥が深いと言ってもいいといえる一文字と言う瓦についてです。

京都市内では京町家と呼ばれる建物の屋根によく使われていましたが現在では万十と呼ばれる合端の必要がない瓦も多く使われているのでそれぞれの良さがあるのでどちらが良いかはご予算と好みになります。

もう1つは数寄屋建築の建物にも好んで使われていますが一文字しかだめと言うわけではありません。

そして、もう1つは入母屋(通称田舎建ち)と呼ばれる建物。 

では、一文字とはどのような形状の瓦なのか?

こちらが一文字です。

↓↓↓

合端台と言う台に載せて1枚1枚瓦を擦り合わせて加工し、隙間がないように合わせる作業の事を合端と言います。

一文字と名の如く瓦の下端は真っ直ぐ通っていないといけません。

正面の瓦同士の隙間は特に隙間を無くし瓦同士が1枚板のように見えるくらいぴったり合わせます。

瓦の横の隙間も極限まで無くすのが理想です。

この合端と言う作業には手作業と専用の機械で行う2通りがあり 合端を必要とする瓦は無加工では取り付けが出来ません。

専用の機械では主に寸法切りになるため ある程度の仕上がりにしかならないため 機械を通した後に手作業で最終調整をするかしないかはそれぞれの瓦屋さんの考え方で違います。

完全手作業の場合は先ず瓦は焼き物なのでクセ(捻れや角度)の違いがあるので1枚1枚選別し

合端台に載せて1枚ずつ擦り合わせていきます。

主にサンダー(グラインダー)で擦り合わせて最終調整は砥石を使いますが ぼくは修行時代に鏨で育ったのでサンダーよりも鏨のほうが安心なのでサンダーでは荒切り、残りは鏨と砥石で合端しています。

鏨とは鏨を金づちで叩きながら瓦を削る道具ですので手の感覚と力加減の感覚が必要となります。

写真のサンダー右横の砥石の上に乗っている細い道具が鏨です。 電動工具化が進んでいるので鏨を筋引きとしてしか使わない職人さん。

鏨を持っていない方などが多くなり 瓦自体も形がよくなっていたり 一文字風の無加工で施工の出来る簡略型の瓦が出来たり なにかと便利な時代になった反面 瓦屋としての伝統技術が継承されなくなっているのも現状です。 ぼくが修行に入らせていただいた20数年前は

サンダーよりも鏨で瓦を割る事からの練習 合端の必要な袖瓦(ケラバ)の合端を鏨のみで毎日。 そんな日々もありましたがその当時の瓦の行儀はまだまだ悪く隙間が無くなるまで合わそうとすると瓦の厚みが無くなってペラペラになってしまうくらいの物もありましたが

ぼくよりも先輩方の時代はそれが当たり前の時代で

合端が毎日なのも日常的でした。

雨降りで現場に出られない日は必ず合端。

真冬の雪が降って現場に出られない日も合端。

合端は過酷だった記憶しかありません。

すっかり合端台に載せて合端をしないといけない瓦を使用させていただける機会も減りましたが 

職人さんの技の力量の差が歴然な一文字

庇だけ一文字。でもとてもすっきりしていいですよ。

これだけ手を入れて使う瓦だからこそ目の遠い場所よりも目付けのような目から近い場所で使っていただきたい一文字です。

 

瀧田屋瓦工務店は

 

京都市や大津市を中心に京町家や社寺、茶室や数寄屋建築 一般住宅の瓦葺き替え工事、屋根修理 漆喰壁や聚楽壁などの塗り壁左官工事を行う専門店です。

 

洋風の平板瓦も施工していますのでお住まいに合うカタチをご提案させていただきます。

 

日本瓦の工事や漆喰壁や聚楽壁などの左官工事に特化しておりますが雨樋工事 室内リフォーム 外構工事 なども行っておりますのでお住まいに関するお困りごとはお気軽にご相談ください。

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